正解は4です。
MAS(modified Ashworth scale)は、他動運動時の抵抗感で痙縮の程度を0、1、1+、2、3、4の6段階で評価します。
本症例は、可動域の全範囲で抵抗があるものの、運動自体は容易に行えています。
【選択肢別解説】
1:× MAS 0は、筋緊張の亢進がない状態です。
本症例は全範囲で抵抗感があるので該当しません。
2:× MAS 1は、軽度の筋緊張亢進で、引っかかりとその消失、または可動域の最終域でわずかな抵抗がある状態です。
抵抗は全範囲ではないため該当しません。
3:× MAS 1+は、引っかかりがあり、それに続いて可動域の半分以下の範囲でわずかな抵抗がある状態です。
抵抗が全範囲に及ぶ本症例より軽い段階です。
4:○ MAS 2は、ほぼ全可動域にわたって筋緊張の亢進があるが、他動運動は容易に行える状態です。
本症例の所見と一致します。
5:× MAS 3は、筋緊張の著しい亢進があり、他動運動が困難な状態です。
本症例は運動が容易なので該当しません。
【ポイント】
MASは「抵抗の範囲(最終域のみ・半分以下・ほぼ全範囲)」と「他動運動の難しさ」で段階を見分けます。
MAS 4は、屈曲または伸展の位置で固まって動かない状態です。