生後4か月の乳児。
健診で股関節の異常を指摘された。
来院時に右股関節の開排制限を認めたため、股関節のエックス線単純検査を行った。
股関節の図を示す。
臼蓋角はどれか。
正答5
解説
正解は5です。
乳児股関節のエックス線計測で、臼蓋角(α角)を示す図を選ぶ問題です。
臼蓋角は、左右のY軟骨を結ぶ水平線(Hilgenreiner線)と、Y軟骨から臼蓋の外上縁へ引いた線がなす角度です。
【選択肢別解説】
1:× aは大腿骨の骨幹に沿った線と大腿骨近位部の位置を示しています。
臼蓋側の傾きを測る角度ではありません。
2:× bは垂直線と腸骨の外縁に沿う線がなす角度です。
左右のY軟骨を結ぶ水平線を基準にしていないため、臼蓋角ではありません。
3:× cは腸骨の外側縁の線と臼蓋の縁の線がなす角度です。
左右のY軟骨を結ぶ線を使っておらず、臼蓋角ではありません。
4:× dはaと同様に大腿骨近位部の位置を示すものです。
臼蓋の傾斜を表してはいません。
5:○ eは、左右のY軟骨を結ぶ水平線と、臼蓋の外上縁へ向かう線がなす角度です。
これが臼蓋角で、臼蓋の傾きの大きさを表します。
【ポイント】
臼蓋角は新生児で約30°前後とされ、年齢とともに小さくなります。
臼蓋角が大きいほど臼蓋形成不全が強く、先天性股関節脱臼の評価に用います。