マンション内で共同の利益に反する行為を行っている者に対する他の区分所有者全員からの専有部分の使用禁止の請求に関する次の記述のうち、区分所有法、民法及び民事執行法の規定によれば、誤っているものはどれか。
正答1
解説
肢1は誤り。
区分所有法58条の使用禁止請求は、共同利益背反行為による共同生活上の障害が著しく、単に行為の差止めを請求するだけでは障害の除去が困難であると認められることを要件とするものであり、あらかじめ現実に差止め請求を行い区分所有者がこれに任意に従わなかったという事実を経ることまでを要件とするものではない。
肢2は正しい。
使用禁止命令は当該区分所有者本人による専有部分の使用を禁ずるものであり、第三者への賃貸自体を当然に禁止するものではない。
肢3は正しい。
専有部分の使用禁止請求(58条)は区分所有者を名宛人とする制度であり、賃借人など占有者に対しては契約解除及び引渡し請求(60条)による。
肢4は正しい。
使用禁止命令に基づく強制執行は不作為義務の強制であり、間接強制(一定額の金銭の支払を命じる方法)によることができる。
よって正解は肢1。