甲マンション管理組合の令和2年度と令和3年度の管理費会計比較収支報告書(会計年度は4月から翌年3月まで)は下表のとおりである。
これに関し、会計担当理事が理事会で行った次の説明のうち、適切なものはどれか。
ただし、会計処理は発生主義の原則によるものとし、資金の範囲は、現金預金、未収入金、前払金、未払金、前受金とする。
(表中の×××は、金額を表す。 )
比較収支報告書
甲マンション管理組合(管理費会計)(単位:円)
※各科目は「令和2年度/令和3年度」の順
管理費:300,000/310,000
駐車場使用料:100,000/110,000
収入合計:400,000/420,000
委託業務費:230,000/230,000
水道光熱費:×××/90,000
支払保険料:40,000/30,000
支出合計:×××/350,000
当期収支差額:×××/70,000
前期繰越収支差額:510,000/×××
次期繰越収支差額:×××/630,000
正答2
解説
肢1は不適切。
発生主義の原則による会計処理では、令和2年度に令和3年度分の保険料を前払いした場合、その金額は令和2年度に前払金として計上されるため、これが令和3年度の支払保険料減少の理由にはならない。
肢2が適切。
令和3年度の前期繰越収支差額は令和2年度の次期繰越収支差額と一致し、次期繰越収支差額630,000円から当期収支差額70,000円を差し引いた560,000円となる。
ここから令和2年度の当期収支差額は560,000円-前期繰越収支差額510,000円=50,000円、支出合計は収入合計400,000円-50,000円=350,000円となり、水道光熱費は350,000円-委託業務費230,000円-支払保険料40,000円=80,000円と算出できる。
肢3も不適切。
発生主義では令和2年度の未収管理費は令和2年度に未収入金として計上済みであり、令和3年度の回収により管理費が増加するわけではない。
肢4も不適切。
前述のとおり令和2年度の次期繰越収支差額は560,000円である。
正解は肢2。