2017年度 マンション管理士試験 問39
大規模修繕工事、長期修繕計画及び修繕積立金に関する次の記述のうち、「長期修繕計画作成ガイドライン及び同コメント」及び「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によれば、適切でないものはどれか。
正答4
解説
肢1は正しい。 大規模修繕工事の完了に合わせて長期修繕計画を見直すことは、ガイドラインが推奨する運用である。 肢2も正しい。 計画期間内に修繕周期が到来しない項目であっても、推定修繕工事費に計上し修繕積立金の算定根拠とすることは想定されている。 肢3も正しい。 長期修繕計画はあくまで目安であり、大規模修繕工事の実施時期は調査・診断結果に基づいて判断すべきとされている。 これに対し肢4は誤り。 「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」によれば、15階未満のマンションにおける専有床面積当たりの修繕積立金の平均値は、建築延床面積が大きいマンションほどスケールメリットにより低くなる傾向があり、「大きいほど高くなる」とする本肢は実際の傾向と逆である。 正解(適切でないもの)は肢4。法改正による注意
正答と採点は出題当時の正解によります。
肢1は、2021年9月の長期修繕計画作成ガイドラインの改訂により、現在のガイドラインでは適切でない記述です。改訂前は既存マンションの計画期間を「25年以上」としていたため、2017年から2042年までの25年の計画で足りましたが、改訂後は新築・既存を問わず「30年以上で、かつ大規模修繕工事が2回含まれる期間以上」とされました(2024年6月の改訂でも同じ)。現在のガイドラインでは適切でないものは肢1と肢4の2つになり、この問題は成立しません。 根拠:長期修繕計画作成ガイドライン 第3章第1節5「計画期間の設定」(2021年9月改訂) (2026年10月時点の法令・ガイドラインによる)