80歳、 男性。
ADL 自立。
身長 155 cm、 体重 47 kg、BMI 19.6 kg/m2。
標準体重 53 kg。
握力 20 kg。
サルコペニアと診断された。
血液検査値は、アルブミン3.2 g/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL、尿素窒素 12 mg/dL。
たんぱく尿(-)。
この患者の1日当たりの目標栄養量の組合せとして、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー(kcal/日) たんぱく質(g/日)
正答3
解説
正解は3です。
サルコペニアと診断された80歳の男性で、腎機能は保たれています(クレアチニン0.6mg/dL、たんぱく尿陰性)。
アルブミン3.2g/dLと低栄養傾向もあり、筋肉量を増やすために十分なエネルギーとたんぱく質が必要です。
【計算】
標準体重53kgを用います。
エネルギー(30kcal/kg標準体重)=53×30=1,590kcal/日(約1,600kcal)
たんぱく質(1.2g/kg標準体重以上)=53×1.2=約64g/日(約65g)
【選択肢別解説】
1:× 1,000kcalは約19kcal/kg標準体重にすぎず、エネルギーが不足します。
エネルギーが足りないと、摂ったたんぱく質がエネルギー源として使われ、筋肉の合成に回りません。
たんぱく質40gも約0.75g/kgで不足しています。
2:× エネルギー1,600kcalは適切です。
しかし、たんぱく質40gは約0.75g/kgで、サルコペニアの改善に必要な量に足りません。
3:○ 1,600kcalは約30kcal/kg標準体重で、体重を維持・増加させるのに適した量です。
たんぱく質65gは約1.2g/kgで、サルコペニアの改善に推奨される量に合っています。
4:× 2,000kcalは約38kcal/kgで、ADLが自立した程度の活動量の高齢者には多すぎます。
たんぱく質100gも約1.9g/kgで過剰です。
【ポイント】
サルコペニアの予防・改善には、1.0〜1.2g/kg/日以上のたんぱく質摂取と、レジスタンス運動の組合せが有効です。
腎機能が低下している場合は、たんぱく質の量を慎重に設定します。