14歳、女性。
神経性やせ症。
BMI 16.5 kg/m2。
母親に伴われ外来受診した。
初回の栄養食事指導に関する記述である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
神経性やせ症の初回の栄養食事指導では、まず病型や食行動の実態を把握し、信頼関係を築くことが大切です。
体重や食事内容に強いこだわりがある患者に、最初から目標や指示を押しつけると、治療からの離脱を招きます。
【選択肢別解説】
1:× 初回から1か月後の体重増加量を決めると、体重が増えることへの強い恐怖から治療を拒否されるおそれがあります。
体重目標は、信頼関係を築いてから、本人と相談しながら段階的に決めます。
2:× 体重を毎日測ることは、体重へのこだわりをさらに強めるおそれがあります。
体重測定は、診察時など決まった機会に行うのが一般的です。
3:○ 神経性やせ症には、食事制限だけを行う摂食制限型と、過食や自己誘発性嘔吐、下剤の乱用を伴う過食・排出型があります。
過食症状の有無を確認することで病型が分かり、その後の栄養管理の方針を立てることができます。
初回のアセスメントとして最も適切です。
4:× 神経性やせ症の患者は、過活動(過剰な運動)を伴うことが多いです。
運動を勧めるとエネルギー消費が増えて、やせがさらに進むため不適切です。
5:× 患者は栄養や食事について豊富な知識をもっていることが多いです。
初回から食事内容を指導しても受け入れられにくく、まずは食行動の実態の把握と信頼関係の構築を優先します。
【ポイント】
神経性やせ症の治療では、患者・家族・医療者のチームで関わり、患者が受け入れられる小さな目標から始めます。
過食・排出型では、嘔吐による低カリウム血症などの電解質異常にも注意が必要です。