正答1
解説
正解は1です。
食品と医薬品の相互作用では、吸収の阻害、薬物代謝酵素の阻害や誘導、作用の拮抗などが起こります。
それぞれの組合せで、効果が増強するのか減弱するのかを正しく理解することが重要です。
【選択肢別解説】
1:○ 牛乳に含まれるカルシウムは、ビスホスホネート薬とキレートを形成し、薬の吸収を妨げます。
そのため、ビスホスホネート薬の効果は減弱します。
この薬は起床時に水で服用し、服用後しばらくは飲食を避けます。
2:× グレープフルーツジュースは、小腸の薬物代謝酵素CYP3A4を阻害します。
カルシウム拮抗薬の代謝が遅れて血中濃度が上がるため、効果は減弱ではなく増強します。
3:× クロレラはビタミンKを多く含みます。
ビタミンKはワルファリンの作用に拮抗するため、効果は増強ではなく減弱します。
4:× セント・ジョーンズ・ワートは、薬物代謝酵素を誘導して薬の代謝を速めます。
テオフィリンの血中濃度が下がるため、効果は増強ではなく減弱します。
5:× 納豆とスタチンの間に、効果を増強するような相互作用は知られていません。
納豆はビタミンKを多く含み、腸内でもビタミンKを産生するため、問題となるのはワルファリンの効果の減弱です。
【ポイント】
グレープフルーツジュースは薬の作用を「増強」、セント・ジョーンズ・ワートは「減弱」と対で覚えます。
ワルファリンの効果を弱める食品として、納豆・クロレラ・青汁が代表的です。