正答4
解説
正解は4です。
静脈栄養法には、末梢静脈から投与する末梢静脈栄養と、中心静脈から投与する中心静脈栄養があります。
末梢静脈は血流が少ないため、高濃度・高浸透圧の輸液は投与できません。
【選択肢別解説】
1:× 末梢静脈栄養では、投与できる輸液の濃度や浸透圧に限りがあります。
投与エネルギーはおおむね1,000〜1,300kcal/日程度が上限で、2,500kcal/日の投与はできません。
2:× 末梢静脈栄養では、静脈炎を防ぐため、浸透圧比(血漿浸透圧との比)を3以下とします。
浸透圧比5では高すぎて、静脈炎を起こしやすくなります。
3:× 脂肪乳剤は、0.1g/kg/時以下の速度でゆっくり投与します。
1.5g/kg/時は速すぎるため、脂肪が十分に代謝されず高トリグリセリド血症などを招きます。
4:○ 中心静脈は血流量が多いため、輸液がすぐに希釈されます。
そのため、糖質濃度20%のような高濃度・高浸透圧の輸液も使用できます。
5:× 中心静脈栄養では腸管を使わないため、腸粘膜が萎縮してバリア機能が低下します。
その結果、経腸栄養に比べてバクテリアルトランスロケーションを起こしやすくなります。
【ポイント】
腸が使える場合は経腸栄養を優先するのが原則です。
静脈栄養が2週間以上に及ぶ場合や、高エネルギーが必要な場合は中心静脈栄養を選択します。