正答2
解説
正解は2です。
リポたんぱく質の代謝と、脂質異常症・関連疾患の成り立ちについての問題です。
【選択肢別解説】
1:× インスリンは、リポたんぱく質リパーゼ(LPL)の活性を低下させるのではなく高めます。
食後にLPLを活性化し、中性脂肪を脂肪組織に取り込ませます。
2:○ LPLの異常では、高キロミクロン血症をきたします。
LPLはキロミクロン中の中性脂肪を分解する酵素で、働かないとキロミクロンが血中にたまるためです。
3:× 家族性高コレステロール血症は、グルコース-6-ホスファターゼではなく、主にLDL受容体の遺伝子異常で起こります。
グルコース-6-ホスファターゼの欠損は糖原病Ⅰ型の原因です。
4:× ネフローゼ症候群の診断で必須条件とされるのは、高度のたんぱく尿と低アルブミン血症です。
脂質異常症(高LDLコレステロール血症)は必須条件ではなく参考所見です。
5:× 急性膵炎の原因となるのは、高コレステロール血症ではなく著明な高トリグリセリド血症です。
【ポイント】
LPL欠損による高キロミクロン血症はⅠ型高脂血症で、急性膵炎を起こしやすい病態です。
家族性高コレステロール血症はⅡa型で、若いうちから動脈硬化が進みます。