40歳、女性。
腹膜透析患者。
BMI 22.0 kg/m 2、標準体重 50 kg。
腹膜吸収グルコースのエネルギー量は、300 kcal/日。
この患者の食事における目標栄養量の組合せである。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー(kcal/日) たんぱく質(g/日)
正答2
解説
正解は2です。
腹膜透析では、透析液中のブドウ糖が腹膜から吸収され、エネルギーとして体内に入ります。
そのため食事からのエネルギーは、必要量から腹膜吸収分を差し引いて設定します。
【計算】
必要エネルギーは30〜35 kcal/kg 標準体重/日が目安です。
50 kg×34 kcal/kg=1,700 kcal とします。
食事からのエネルギー=1,700 kcal-300 kcal=1,400 kcal です。
たんぱく質は0.9〜1.2 g/kg 標準体重/日で、50 kg×0.9〜1.2=45〜60 g です。
【選択肢別解説】
1:× エネルギー1,400 kcal は適当ですが、たんぱく質30 g は少なすぎます。
腹膜透析では透析液中にたんぱく質が失われるため、十分に補う必要があります。
2:○ エネルギー1,400 kcal は腹膜吸収分300 kcal を差し引いた量です。
たんぱく質50 g も0.9〜1.2 g/kg の範囲内であり、適当な組合せです。
3:× エネルギー1,700 kcal は腹膜吸収分を差し引いていないので多すぎます。
たんぱく質30 g も不足しています。
4:× たんぱく質50 g は適当ですが、エネルギー1,700 kcal は腹膜吸収分を差し引いていません。
このままでは摂取エネルギーが過剰になり、体重増加や高血糖を招きます。
5:× エネルギー1,700 kcal は多すぎます。
たんぱく質70 g も1.4 g/kg に当たり、0.9〜1.2 g/kg の目安を超えています。
【ポイント】
腹膜透析では、エネルギーから腹膜吸収ブドウ糖分を差し引くこと、カリウムは原則として制限しないことが血液透析との違いです。
たんぱく質の目安は、血液透析も腹膜透析も0.9〜1.2 g/kg 標準体重/日です。