正答4
解説
正解は4です。
バセドウ病は甲状腺機能亢進症、橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺機能低下症の代表的な疾患です。
甲状腺ホルモンは代謝を高める働きをもつので、機能の亢進と低下で症状が逆になります。
【選択肢別解説】
1:× バセドウ病では、TSH 受容体抗体が甲状腺を刺激し続けます。
そのため血中甲状腺ホルモン値は低値ではなく高値になります。
2:× バセドウ病では代謝が亢進し、エネルギー消費量が増えます。
15〜20 kcal/kg 標準体重/日では大きく不足し、エネルギーは多めに設定します。
3:× 橋本病で甲状腺機能が低下すると、肝臓での LDL の取り込みが低下します。
そのため血中総コレステロール値は低下ではなく上昇します。
4:○ 橋本病で甲状腺機能が低下すると、皮下にムコ多糖類がたまり、粘液水腫と呼ばれる浮腫が生じます。
指で押してもへこみが残りにくいのが特徴で、記述は適当です。
5:× TSH 受容体抗体が陽性になるのはバセドウ病です。
橋本病では、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体や抗サイログロブリン抗体が陽性になります。
【ポイント】
機能亢進症では体重減少・頻脈・発汗・コレステロール低下、機能低下症では体重増加・徐脈・寒がり・コレステロール上昇が起こります。
橋本病では、ヨウ素の過剰摂取が機能低下を悪化させることがある点も覚えておきます。