正答3
解説
正解は3です。
腎疾患ごとの病態の特徴と、食事療法の基準を問う問題です。
腎臓が果たす働き(ビタミンDの活性化、水分・リンの排泄など)と結びつけて理解します。
【選択肢別解説】
1:× IgA 腎症の特徴は、IgA が尿細管ではなく糸球体(メサンギウム領域)に沈着することです。
慢性糸球体腎炎の中で最も多い病型です。
2:× ビタミンDは腎臓で1α位が水酸化されて活性型になります。
慢性腎不全が進行すると活性化が低下し、1α,25-ジヒドロキシビタミンD値は上昇ではなく低下します。
3:○ 糖尿病性腎症第4期(腎不全期)では、たんぱく質を制限する一方、エネルギーは十分に確保します。
エネルギー摂取量は25〜35 kcal/kg 目標体重/日が目安であり、記述は適当です。
4:× 血液透析では高リン血症を防ぐため、リンは制限します。
目安はたんぱく質(g)×15 mg/日以下であり、2,000 mg/日以上とするのは誤りです。
5:× 急性糸球体腎炎で水分を制限するのは、尿量が減る乏尿期です。
回復期には尿量が回復するので、水分制限は緩めます。
【ポイント】
CKD が進行すると、活性型ビタミンDの低下と高リン血症により、二次性副甲状腺機能亢進症が起こります。
糖尿病性腎症では、たんぱく質を制限してもエネルギー不足にしないことが重要です。