急性心不全で緊急入院した患者に対し、集中治療室で利尿薬投与による加療が行われた。
入院 4日目、症状は軽快し、一般病棟に転棟して経口摂取が開始された。
入院日から 4日目までの臨床症状の変化をモニタリングした結果として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
項目 入院日 4日目
正答3
解説
正解は3です。
急性心不全では、体液が過剰に貯留して肺うっ血や浮腫が起こります。
利尿薬で余分な水分が排出されると症状が軽快し、体重が減少します。
本例は症状が軽快しているので、改善を示す変化を選びます。
【選択肢別解説】
1:× Japan Coma Scale(JCS)がⅡ-20からⅢ-100に変化するのは、意識障害が悪化したことを示します。
症状が軽快した経過とは合いません。
2:× 起座呼吸は、肺うっ血のため横になると呼吸が苦しくなる症状です。
入院時になく4日目に出現するのは心不全の悪化を示し、軽快した経過と合いません。
3:○ 体重が55 kg から52 kg に減少したのは、利尿薬により貯留していた体液が排出されたことを示します。
症状の軽快と一致する変化です。
4:× 頸静脈怒張は、静脈系にうっ血が生じていることを示す所見です。
4日目に新たに出現するのは悪化を意味し、軽快した経過と合いません。
5:× 心拍数が60回/分から120回/分に増えるのは頻脈の出現です。
心不全の悪化を示す変化であり、軽快した経過と合いません。
【ポイント】
心不全の治療効果は、体重・尿量・浮腫・呼吸状態でモニタリングします。
短期間の体重変化は体液量の変化を反映するので、毎日の体重測定が重要です。