K 産科・小児科クリニックの管理栄養士である。
相談者は、 1歳 1か月の女児とその母親。
女児は、第一子、在胎 40週、出生時体重は 2,850 g。
1か月健診、 4か月健診、いずれも成長・発達は順調で、同クリニックで 1歳児健診を受けることとなった。
1歳児健診の問診票に、 1日 3回離乳食を食べているが、子どもの気になる様子として、 「偏食」、「肉や魚を食べない」と記載されていた。
1歳児健診の身長 73 cm、体重 9.0 kg、歯は上下合わせて前歯 4本が生えていた。
母親から、「肉や魚をあまり食べないので、その分、母乳を減らさずにあげています。どのようにしたら、肉や魚を食べるようになりますか。」と質問された。
管理栄養士の応答である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
女児が肉や魚を食べない原因は、好き嫌いではなく摂食機能(歯ぐきで潰す力)に合わない食形態にあると考えられます。
母親の質問には、食べられない原因に合った具体的な調理の工夫を提案します。
【選択肢別解説】
1:× 空腹にすれば食べるという考え方では、食べにくい形態という原因は解決しません。
1歳以降の授乳は母親の意向を尊重するものであり、肉や魚を食べさせる手段として減らすことは適切ではありません。
2:× 卵や豆腐、牛乳でたんぱく質は補えますが、母親の「食べるようにしたい」という相談に答えていません。
また肉や魚は鉄の供給源として大切で、この時期は鉄が不足しやすくなります。
3:× 生えているのは前歯4本だけで、すり潰すための奥歯(乳臼歯)はまだ生えていません。
硬いものを与えても噛み潰せず、丸飲みや食べにくさが強まります。
4:○ 肉や魚を軟らかく調理してほぐすと、歯ぐきで潰せる固さになります。
鮭フレークは食べられていることからも、形態を整えれば食べられる可能性が高いと考えられます。
【ポイント】
離乳後期は「歯ぐきで潰せる固さ(バナナくらい)」、完了期は「歯ぐきで噛める固さ(肉団子くらい)」が目安です。
奥歯は1歳4か月頃から生え始めるため、それまでは硬い食品を避けて調理を工夫します。