正答1
解説
正解は1です。
胃切除の周術期管理と、術後に起こる合併症を問う問題です。
術前の絶飲食期間の短縮や早期経腸栄養は、術後回復を早める取り組みとして推奨されています。
【選択肢別解説】
1:○ 水やスポーツ飲料などの清澄水は、麻酔導入の2〜3時間前まで摂取できます。
術前の脱水や口渇を防ぎ、術後の回復を促します。
2:× 術後早期の経腸栄養は、腸粘膜の萎縮を防ぎます。
腸管バリア機能を障害するのではなく、維持して感染症を減らします。
3:× 低血糖症状がみられるのは、食後2〜3時間に起こる後期ダンピング症候群です。
早期ダンピング症候群は食後30分以内に、動悸・発汗・めまい・腹痛・下痢などを起こします。
4:× 胃全摘後は胃酸が分泌されず、食物が十二指腸を通らなくなります。
カルシウムの吸収量は増加ではなく低下し、骨粗鬆症を起こしやすくなります。
5:× 胃全摘後に起こる貧血は、再生不良性貧血ではありません。
鉄の吸収低下による鉄欠乏性貧血と、内因子の欠如によるビタミンB12欠乏の巨赤芽球性貧血です。
【ポイント】
早期ダンピングは高浸透圧の食物が急に小腸へ流れ込むことで起こります。
後期ダンピングはインスリンの過剰分泌による低血糖です。
予防には少量頻回食とし、ゆっくり食べることが基本です。