進行大腸がん患者に対し、 4週間の放射線療法を開始したところ、イレウスをきたした。
治療を継続するため長期の栄養管理が必要である。
この患者に対して、現時点で選択すべき栄養投与方法として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答5
解説
正解は5です。
栄養投与経路は、消化管が使えるかどうかと、栄養管理の期間で選びます。
この患者はイレウス(腸閉塞)をきたしているため、消化管を使うことができません。
さらに放射線療法を続けるため、長期の栄養管理が必要です。
【選択肢別解説】
1:× イレウスでは腸管の内容物が先へ進みません。
経口摂取は嘔吐や腸管内圧の上昇を招くため、現時点では選択できません。
2:× 経鼻胃管による経腸栄養も、腸管を通して栄養を送る方法です。
イレウスがあるため禁忌です。
3:× 胃瘻からの経腸栄養も、腸管を使う点では同じです。
イレウスがある現時点では選択できません。
4:× 末梢静脈栄養は浸透圧の制限から、十分なエネルギーを投与できません。
2週間以内の短期間に用いる方法で、長期の栄養管理には適しません。
5:○ 消化管が使えず、長期の栄養管理が必要な場合は中心静脈栄養を選びます。
高濃度の輸液で必要なエネルギーと栄養素を投与できます。
【ポイント】
消化管が使えれば経腸栄養、使えなければ静脈栄養が原則です。
静脈栄養は、短期(おおむね2週間以内)なら末梢静脈栄養、長期なら中心静脈栄養を選びます。