正答4
解説
正解は4です。
慢性膵炎は、代償期から移行期を経て非代償期へと進行します。
代償期は腹痛発作が中心で、非代償期は膵外分泌と内分泌の機能不全が中心となります。
【選択肢別解説】
1:× 代償期の間欠期では、たんぱく質を制限する必要はありません。
0.8 g/kgではなく、1.0〜1.5 g/kg標準体重/日程度を確保します。
2:× 代償期の再燃時は膵臓の炎症が強まり、膵酵素が血中に逸脱します。
血清アミラーゼ値は低下ではなく上昇します。
3:× 非代償期では膵臓の線維化が進み、腹痛はむしろ軽減・消失します。
代わりに消化吸収障害と糖尿病が問題になります。
4:○ 非代償期では膵島(ランゲルハンス島)も破壊され、インスリン分泌が低下します。
その結果、膵性糖尿病を発症します。
5:× 非代償期では、消化酵素薬を併用して脂肪を過度に制限しないようにします。
1日10 gのような厳しい制限は低栄養や脂溶性ビタミン欠乏を招きます。
脂肪は40〜60 g/日程度を目安とします。
【ポイント】
慢性膵炎では、代償期は「腹痛と再燃予防のための脂肪制限・禁酒」が中心です。
非代償期は「消化酵素薬を使った十分な栄養摂取と膵性糖尿病の管理」が中心となります。
膵性糖尿病はグルカゴン分泌も低下するため、低血糖を起こしやすい点に注意します。