たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に対し、栄養療法を開始したところ、リフィーディング症候群を呈した。
その際の病態に関する記述である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
リフィーディング症候群は、低栄養の状態から急に栄養を補給したときに起こる代謝異常です。
糖質の投与でインスリン分泌が増え、リン・カリウム・マグネシウムが細胞内に急速に取り込まれます。
【選択肢別解説】
1:× インスリンの作用でカリウムが細胞内に移動します。
そのため血清カリウム値は上昇ではなく低下します。
2:○ 糖代謝の亢進でATPの合成などにリンが大量に使われ、細胞内へ移動します。
その結果、血清リン値が低下し、低リン血症が最も特徴的な所見となります。
3:× マグネシウムもインスリンの作用で細胞内に移動します。
そのため血清マグネシウム値は上昇ではなく低下します。
4:× 糖質代謝が急に増えると、補酵素としてビタミンB1の消費が増えます。
そのためビタミンB1は上昇ではなく欠乏しやすくなります。
5:× 栄養補給、特に糖質の投与によってインスリン分泌は増加します。
インスリン値は低下ではなく上昇しています。
【ポイント】
リフィーディング症候群の予防には、少ないエネルギー量から開始して段階的に増やします。
開始前からビタミンB1を補給し、リン・カリウム・マグネシウムを頻回に測定します。