50歳、 男性。
事務職。
身長 181 cm、 体重 90 kg、BMI 27.5 kg/m 2、 標準体重 72 kg。
血圧 145/90 mmHg。
他に異常は認められなかった。
この患者に初めて外来栄養食事指導を行うことになった。
1日当たりの目標栄養量の組合せである。
ただし、食塩は 6 g/日未満とする。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー(kcal/日) たんぱく質(g/日) 脂肪(g/日)
正答4
解説
正解は4です。
BMI 27.5 kg/m²の肥満(肥満1度)で高血圧を伴う男性への、初回の外来栄養食事指導です。
初回は外来で無理なく続けられる、適度なエネルギー制限が基本となります。
【計算】
エネルギーは標準体重1 kg当たり25 kcal程度とします。
72 kg×25 kcal=1,800 kcal/日
たんぱく質は標準体重1 kg当たり1.0〜1.2 g程度とします。
72 kg×1.1 g=約80 g/日
脂肪はエネルギーの20〜25%程度とします。
1,800 kcal×25%÷9 kcal/g=50 g/日
【選択肢別解説】
1:× 600 kcal/日は超低エネルギー食(VLCD)の水準です。
BMI 27.5の外来患者に初回から行う制限ではなく、たんぱく質40 gも不足します。
2:× 600 kcal/日は超低エネルギー食で、入院管理下で行う高度肥満向けの治療です。
脂肪15 gも極端な制限です。
3:× エネルギー1,800 kcalは適切ですが、たんぱく質40 gは不足します。
減量中は筋肉量を保つため、たんぱく質を十分に確保する必要があります。
4:○ エネルギー1,800 kcal、たんぱく質80 g、脂肪50 gはいずれも上の計算と一致します。
脂肪50 gはエネルギー比25%で適切です。
5:× 脂肪15 gはエネルギー比約8%で、極端な脂肪制限です。
必須脂肪酸や脂溶性ビタミンが不足するおそれがあります。
【ポイント】
肥満症の初期治療は、25 kcal×標準体重/日以下を目安とした食事療法です。
600 kcal/日以下の超低エネルギー食は、BMI 35以上の高度肥満などで医師の管理下に行います。