正答5
解説
正解は5です。
肝疾患で変化する検査値と、診断の方法を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× アルコール性肝炎では、血清γ-GT(γ-グルタミルトランスフェラーゼ)値は低下するのではなく上昇します。
アルコールが肝臓でのγ-GTの産生を誘導するためです。
2:× わが国のウイルス性慢性肝炎の原因で最も多いのは、B型ではなくC型肝炎ウイルスです。
3:× 肝硬変では、血清コリンエステラーゼ値は上昇するのではなく低下します。
コリンエステラーゼは肝臓で合成されるため、肝臓の合成能が落ちると低下します。
4:× 非代償期の肝硬変では、血中の分岐鎖アミノ酸(BCAA)値は上昇するのではなく低下します。
筋肉でのアンモニア処理にBCAAが消費されるためで、BCAAと芳香族アミノ酸の比(フィッシャー比)が下がります。
5:○ 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の確定診断には肝生検が必要です。
単純な脂肪肝と区別するには、肝組織で炎症や肝細胞の風船様変性、線維化を確認する必要があるからです。
【ポイント】
肝臓の合成能の指標はアルブミン・コリンエステラーゼ・プロトロンビン時間で、肝硬変ではいずれも悪化します。
肝性脳症の対策としてBCAA製剤が用いられます。