K 病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、84歳、女性。
基礎疾患はない。
自宅で娘夫婦と同居していたが、家の中で転倒し、大腿骨頸部を骨折したため、入院し手術を受けた。
入院時の身長 140 cm、体重 35 kg、BMI 17.9 kg/m2。
皮下脂肪の喪失がみられた。
血液検査値は、ヘモグロビン 9.7 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL。
咀嚼・嚥下障害はない。
自宅での食事は娘が作っており、家族と同じものを食べていた。
リハビリの開始日から、 1日当たりの給与目標エネルギー量を 200 kcal 増やすこととした。
間食として経腸栄養剤 1パック(200 kcal/200 mL)を提供したが、「おなかが、いっぱいになるので飲めない。」と、摂取が進まなかった。
その場合の対応である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
患者は、200 kcal/200 mLの経腸栄養剤を「おなかがいっぱいになる」ため飲めません。
エネルギー量を保ったまま、量(容量)を減らす工夫が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 飲める範囲で飲んでもらうと、200 kcalの増量目標を達成できません。
満腹感という原因を解決していない対応です。
2:× 味を変えても、量は200 mLのままです。
満腹で飲めないという原因は解決しません。
3:○ 200 kcal/125 mLの栄養剤は、1 mL当たり1.6 kcalの高濃度の製品です。
同じエネルギーを75 mL少ない量で摂れるので、満腹感の問題を解決できます。
4:× みかん1個のエネルギーは約50 kcal以下です。
200 kcalの増量目標には届きません。
【ポイント】
食が細い高齢者には、少量で高エネルギーを摂れる製品や食品を選びます。
エネルギー密度(kcal/mL)を比べて、容量の負担を減らします。