正答4
解説
正解は4です。
がん患者の栄養管理では、がん悪液質の病態と、緩和ケアの考え方を理解することが大切です。
がん悪液質とは、栄養療法だけでは十分に回復できない、骨格筋の減少を伴う代謝異常の状態です。
【選択肢別解説】
1:× 悪液質では、食欲は低下します。
炎症性サイトカインなどの作用で、食欲不振が起こるためです。
2:× 悪液質では、除脂肪体重は減少します。
骨格筋の分解が進むことが、悪液質の特徴です。
3:× 不可逆的悪液質では、35〜40 kcal/kgのエネルギー投与は行いません。
栄養療法に反応せず、過剰な投与は体の負担になるため、投与量を控えて苦痛の緩和を優先します。
4:○ 緩和ケアは、がんと診断された時から開始します。
がん対策推進基本計画でも、診断時から治療と並行して行うことが示されています。
5:× 緩和ケアでは、心理社会的問題も扱います。
身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛を合わせた、全人的な苦痛を対象とします。
【ポイント】
緩和ケアは「終末期だけのもの」ではなく「診断時から」がキーワードです。
悪液質は前悪液質・悪液質・不可逆的悪液質と進み、病期で栄養管理の目標が変わります。