正答3
解説
正解は3です。
人乳と牛乳の成分の違い、初乳の特徴、乳児用調製粉乳の安全な調乳方法を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 人乳は、牛乳よりカゼイン含量が少なくなります。
人乳は乳清(ホエイ)たんぱく質が多く、胃の中で固まりにくく消化しやすいのが特徴です。
2:× 人乳は、牛乳より飽和脂肪酸の割合が少なく、不飽和脂肪酸の割合が多くなります。
オレイン酸やリノール酸、DHAなどを多く含みます。
3:○ 初乳は、成熟乳より分泌型IgAを多く含みます。
分泌型IgAは乳児の消化管の粘膜で病原体の侵入を防ぎ、感染防御に働きます。
4:× エンテロバクター・サカザキ(坂崎菌)を死滅させるのに必要な調乳温度は、50〜60℃ではなく70℃以上です。
WHOのガイドラインでも、70℃以上の湯で調乳することが勧められています。
5:× 家庭での1回分の調乳では、終末殺菌法ではなく無菌操作法を用います。
無菌操作法は、70℃以上の湯で粉乳を溶かし、冷ましてすぐに与える方法です。
終末殺菌法は、病院などで複数回分を調乳してから加熱殺菌する方法です。
【ポイント】
初乳はたんぱく質、免疫グロブリン(特に分泌型IgA)、ラクトフェリンが多く、成熟乳は乳糖と脂質が多くなります。
調乳は「70℃以上の湯で溶かす」が要点です。