ある年の A 地域と B 地域における人口および死亡の状況を示した(表)。
A 地域と B 地域の比較として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
表 A 地域と B 地域における年齢階級別人口、死亡数、基準集団における期待死亡数
【0〜39歳】
基準集団人口:40,000千人
A地域人口:200千人 A地域死亡数:100人 基準集団における期待死亡数:20,000人
B地域人口:300千人 B地域死亡数:150人 基準集団における期待死亡数:20,000人
【40〜64歳】
基準集団人口:40,000千人
A地域人口:200千人 A地域死亡数:100人 基準集団における期待死亡数:20,000人
B地域人口:300千人 B地域死亡数:150人 基準集団における期待死亡数:20,000人
【65歳以上】
基準集団人口:20,000千人
A地域人口:600千人 A地域死亡数:1,200人 基準集団における期待死亡数:40,000人
B地域人口:400千人 B地域死亡数:800人 基準集団における期待死亡数:40,000人
【合計】
基準集団人口:100,000千人
A地域人口:1,000千人 A地域死亡数:1,400人 基準集団における期待死亡数:80,000人
B地域人口:1,000千人 B地域死亡数:1,100人 基準集団における期待死亡数:80,000人
正答4
解説
正解は4です。
表から年齢構成、死亡数、粗死亡率、年齢調整死亡率をそれぞれ求めて比較する問題です。
基準集団における期待死亡数は、直接法による年齢調整に用いる値です。
【計算】
A地域の粗死亡率=死亡数1,400人÷人口1,000千人=人口千対1.4です。
B地域の粗死亡率=死亡数1,100人÷人口1,000千人=人口千対1.1です。
期待死亡数の合計はA地域、B地域ともに80,000人です。
年齢調整死亡率=期待死亡数80,000人÷基準集団人口100,000千人=人口千対0.8です。
したがって年齢調整死亡率は両地域で等しくなります。
【選択肢別解説】
1:× 0〜39歳の割合は、A地域が200÷1,000=20%、B地域が300÷1,000=30%です。
A地域ではなくB地域で高くなります。
2:× 65歳以上の割合は、A地域が600÷1,000=60%、B地域が400÷1,000=40%です。
A地域で低いのではなく、A地域で高くなります。
3:× 死亡数はA地域が1,400人、B地域が1,100人です。
B地域ではなくA地域で多くなります。
4:○ 粗死亡率はA地域が人口千対1.4、B地域が人口千対1.1です。
B地域の粗死亡率のほうが低いので、記述は正しい内容です。
5:× 年齢調整死亡率は、両地域とも期待死亡数が80,000人で同じ値になります。
B地域で高いのではなく、両地域で等しくなります。
【ポイント】
粗死亡率は高齢者の割合が高い地域ほど高く出ます。
年齢構成の違いを取り除いて比べるのが年齢調整死亡率です。
本問は、粗死亡率に差があっても年齢調整すると差がなくなる典型例です。