K 市健康増進課に勤務する管理栄養士である。
K 市は人口 30万人の中核市である。
市で策定した食育推進計画の期間が次年度末までとなっている。
そこで、今期の評価と次期計画のための調査設計と、次期食育推進計画の目標値及びその期間におけるモニタリング方法について検討を行う。
5年前に、無作為抽出した市民 3,000人を対象に食育推進に関する質問紙調査を郵送法で実施したところ、回収数は 600であった。
今期の評価と次期計画のための調査設計として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
食育推進計画の評価と次期計画のための調査設計を問う問題です。
前回の調査は、無作為抽出した3,000人に郵送法で実施し、回収数は600(回収率20%)でした。
前回と比較できる設計を保ちつつ、低い回収率を改善することが課題です。
【計算】
前回の回収率=600÷3,000×100=20%
【選択肢別解説】
1:× 全てを前回と同じにすると、回収率20%という問題が改善されません。
回収率が低いと、回答者が健康意識の高い人に偏るおそれがあります。
2:○ 標本の抽出方法、対象者数、調査方法を前回と同じにすれば、結果を比較できます。
そのうえで広報活動を強化すれば回収率が上がり、結果の偏りを小さくできるため、最も適切です。
3:× 対象者を3倍にすると、費用と手間が大きく増えます。
回収数は増えても、回収率の低さによる偏りは解決しません。
4:× 食生活改善推進員とその家族は、食生活への関心が高い人たちです。
無作為抽出ではないため市民全体を代表せず、前回とも比較できません。
【ポイント】
経年比較の調査では、抽出方法・対象者数・調査方法をそろえることが基本です。
そのうえで、回収率を上げる工夫を加えます。