妊娠 16週の妊婦、35歳。
身長 165 cm、体重 73 kg、BMI 26.8 kg/m 2、標準体重 60 kg、非妊娠時体重 72 kg。
妊娠糖尿病と診断された。
この妊婦の栄養管理に関する記述である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
肥満を伴う妊娠糖尿病の妊婦に対する栄養管理を問う問題です。
非妊娠時体重72 kgでBMIは約26.4 kg/m²となり、非妊娠時から肥満に該当します。
肥満妊婦では、妊娠中もエネルギーの付加を行わないのが一般的です。
【計算】
非妊娠時BMI=72 kg÷(1.65 m×1.65 m)=約26.4 kg/m²
エネルギー=標準体重60 kg×30 kcal=1,800 kcal/日(付加なし)
【選択肢別解説】
1:× 肥満妊婦のエネルギーは、標準体重×30 kcalの1,800 kcal/日程度とします。
2,200 kcal/日では多すぎます。
2:× 食事摂取基準(2020年版)では、妊娠中期の女性のたんぱく質推奨量は55 g/日です。
40 g/日では不足します。
3:× 食物繊維の目標量は、成人女性で18 g/日以上です。
10 g/日では少なすぎ、食後の血糖上昇を抑える効果も期待できません。
4:○ 妊娠中の血糖コントロール目標は、朝食前血糖値70〜100 mg/dLです。
母体と胎児の合併症を防ぐため、通常より厳しい目標が設定されています。
5:× 食事を1日2回にすると、1回量が増えて食後高血糖を招きます。
血糖コントロールが不良のときは、1日4〜6回の分割食とします。
【ポイント】
妊娠糖尿病では、食後2時間血糖値120 mg/dL未満も目標になります。
分割食で食後高血糖と空腹時のケトン体産生を防ぎましょう。