正答2
解説
正解は2です。
高二酸化炭素(CO2)血症を伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の栄養管理を問う問題です。
COPDでは呼吸筋の仕事量が増えるため、エネルギーやたんぱく質の必要量が多くなります。
高CO2血症がある場合は、CO2の産生が少ない栄養素の配分を考えます。
【選択肢別解説】
1:× COPDでは筋たんぱく質が分解されやすいため、たんぱく質は1.2〜1.5 g/kg標準体重/日程度を確保します。
0.5 g/kgでは少なすぎます。
2:○ 脂肪は呼吸商が0.7と低く、同じエネルギーを得るときに産生するCO2が少なくて済みます。
高CO2血症では、脂肪エネルギー比率を高めにすることが勧められます。
3:× 炭水化物は呼吸商が1.0と高く、CO2の産生が多くなります。
80%Eのような高炭水化物食は、高CO2血症を悪化させるおそれがあります。
4:× 300 mg/日では、カルシウムが大きく不足します。
COPDでは骨粗鬆症を合併しやすいため、食事摂取基準の推奨量程度を確保します。
5:× リンは、呼吸筋の働きに必要なエネルギー(ATP)の材料です。
500 mg/日では不足するため、制限すべきではありません。
【ポイント】
呼吸商は「炭水化物1.0、たんぱく質約0.8、脂肪0.7」です。
COPDの高CO2血症では、脂肪の割合を増やすと覚えましょう。