地域密着型介護老人福祉施設K荘に勤務する管理栄養士である。
食事介助を担当している介護スタッフからの質問に対応している。
入所者は、76歳、男性。
1年前より入所しており、CKD(慢性腎臓病)に対するケアを行ってきた。
しかし、病態が悪化して、人工血液透析に移行した。
身長169cm、体重58kg、アルブミン値3.6g/dL、尿量はほとんどなし。
施設ではこれまで、透析中の入所者に対応したことがなかったため、介護スタッフから透析移行後の食事の留意点を質問された。
その回答として、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
入所者は血液透析に移行し、尿がほとんど出ない状態です。
摂取した水分は尿として排泄されず、次の透析まで体内にたまります。
【選択肢別解説】
1:× 透析では透析液中にアミノ酸が失われるため、たんぱく質は0.9〜1.2g/kg標準体重/日が必要です。
保存期の制限を続けて魚類や肉類を減らすと、低栄養になるおそれがあります。
2:× 生野菜はカリウムを多く含みます。
透析患者は高カリウム血症になりやすいため、生野菜は多くとらず、ゆでこぼすなどの工夫をします。
3:○ 尿がほとんど出ないので、摂取した水分はそのまま体内にたまります。
体重増加や心不全を防ぐため、水分摂取を控えることが最も重要な留意点です。
4:× 透析患者にも十分なエネルギーが必要です。
間食は、エネルギー補給の手段として役立つことがあり、止める必要はありません。
【ポイント】
透析間の体重増加は、中1日でドライウエイトの3%以内、中2日で5%以内が目安です。
水分制限のためには、食塩を控えてのどの渇きを抑えることが大切です。