23歳、女性。
身長150cm、体重34kg(標準体重50kg)、BMI15.0kg/m2。
2週間以上、ほとんど摂食できていない神経性やせ症の患者である。
緊急入院させ静脈栄養管理となった。
輸液開始時に投与する1日当たりのエネルギー量である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1です。
長期間の飢餓状態の患者に急に栄養を投与すると、リフィーディング症候群を起こすおそれがあります。
この患者はBMI15.0kg/m²と高度のやせで、2週間以上ほとんど食べていません。
【選択肢別解説】
1:○ 500kcal/日(体重34kgで約15kcal/kg)は、少量から開始する考え方に合います。
リフィーディング症候群を防ぐため、低いエネルギー量から始めて徐々に増やします。
2:× 1,000kcal/日は、開始量としては多すぎます。
急な糖質投与により、低リン血症などの電解質異常を起こすおそれがあります。
3:× 1,500kcal/日は、高度のやせの患者の初期投与量として明らかに過剰です。
心不全や不整脈を起こす危険があります。
4:× 2,000kcal/日は、輸液開始時の量として過剰です。
リフィーディング症候群の危険が非常に高くなります。
【ポイント】
リフィーディング症候群では、インスリン分泌に伴いリン・カリウム・マグネシウムが細胞内へ移動します。
低リン血症が特に重要で、開始後は電解質を頻回に確認します。