医師から禁酒を指示された肝臓病の患者である。
「1週間は禁酒しましたが、寝つきが悪いと感じ再び飲むようになってしまいました」と話す。
行動変容技法のうち、認知再構成を意図した管理栄養士の支援である。
正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
認知再構成とは、否定的・非合理的な考え方を、より現実的で前向きな考え方に修正する技法です。
この患者は「寝つきが悪いから飲まずにいられない」と考え、禁酒の失敗だけに目を向けています。
【選択肢別解説】
1:○ 「1週間も禁酒できた」と、できたことに目を向け直させています。
失敗という捉え方を成功体験として捉え直させる、認知再構成の支援です。
2:× お酒の買い置きをやめるのは、飲酒のきっかけを取り除く刺激統制です。
考え方を変える認知再構成ではありません。
3:○ 飲まなくても眠れた日を思い出させています。
「飲まないと眠れない」という思い込みを修正する、認知再構成の支援です。
4:× 家族への禁酒宣言は、周囲に約束して行動を固める行動契約の一種です。
認知そのものを修正する技法ではありません。
5:× 飲酒の記録を付けさせるのは、セルフモニタリングです。
自分の行動を観察・記録する技法であり、認知再構成とは異なります。
【ポイント】
認知再構成は「考え方の修正」、刺激統制は「環境の調整」、セルフモニタリングは「記録」と区別します。
行動変容技法は、何に働きかけるかで見分けると整理しやすくなります。