正答3
解説
正解は3です。
臨床検査の基準値の考え方と、代表的な検査の意味を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 基準値は、健常者の測定値の75%ではなく、中央の95%が含まれる範囲です。
そのため、健常者でも5%は基準範囲から外れることがあります。
2:× 心電図のP波は、心室ではなく心房の興奮を反映しています。
心室の興奮はQRS波、心室の興奮からの回復はT波に表れます。
3:○ 便潜血反応は、大腸がんのスクリーニングとして用いられます。
大腸がんやポリープからの微量の出血を、便中のヒトヘモグロビンとして検出します。
市町村の大腸がん検診でも、免疫法による便潜血検査(2日法)が用いられています。
4:× ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)の上昇は、心臓疾患ではなく肝臓疾患に特異性が高い所見です。
ALTは主に肝細胞に含まれ、心筋梗塞ではASTやCK(クレアチンキナーゼ)が上昇します。
5:× CT(コンピュータ断層撮影)は、磁気ではなくX線を利用する検査です。
磁気を利用するのはMRI(磁気共鳴画像)です。
【ポイント】
基準範囲は健常者の95%が入る範囲です。
ALTは肝臓に特異的、ASTは肝臓のほか心筋や骨格筋にも多いという違いがよく問われます。