正答4
解説
正解は4です。
加齢に伴う細胞・組織の変化と、炎症・腫瘍の基本的な性質を問う問題です。
炎症は急性期の血管反応から、慢性期・修復期の組織再生へと進むことを押さえておきましょう。
【選択肢別解説】
1:× 褐色脂肪細胞は、加齢とともに増加するのではなく減少します。
新生児に多く、成長・加齢とともに量や活性が低下します。
2:× リポフスチンの細胞内への沈着は、加齢とともに減少するのではなく増加します。
リポフスチンは「消耗性色素」とも呼ばれ、心筋や神経細胞などに加齢とともにたまります。
3:× 良性腫瘍は、悪性腫瘍と比べて細胞の分化度が低いのではなく高くなります。
良性腫瘍の細胞は、もとの正常細胞によく似た形と働きを保っています。
一方、悪性腫瘍の細胞は分化度が低く、正常細胞との形の違い(異型)が強くなります。
4:○ 炎症の急性期には、血管透過性が亢進します。
ヒスタミンやブラジキニンなどの化学伝達物質により血管が拡張し、透過性が高まります。
その結果、血漿成分や白血球が血管外へ出て、発赤・腫脹などが起こります。
5:× 肉芽組織は、炎症の急性期ではなく、その後の修復期(慢性期)に形成されます。
肉芽組織は、新しくできた毛細血管と線維芽細胞からなり、組織の欠損を埋めます。
【ポイント】
炎症の四徴候は発赤・熱感・腫脹・疼痛で、これに機能障害を加えて五徴候といいます。
急性期は血管反応と好中球、修復期は肉芽組織の形成と整理しましょう。