K 県の健康増進課に勤める管理栄養士である。
K 県の健康増進プランの担当をしている。
K 県は全国の中で、脳血管疾患の SMR(標準化死亡比)が高く、高血圧の有病率が高い。
食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、 1位調味料、 2位魚介加工品、 3位パンである。
これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。
表は、K 県北部地域の人口と脳血管疾患 SMR である。
表 K 県北部地域の人口と脳血管疾患 SMR
地域 1:人口 210,000人/SMR 105
地域 2:人口 200,000人/SMR 120
地域 3:人口 50,000人/SMR 130
地域 4:人口 10,000人/SMR 150
県全域:人口 1,500,000人/SMR 100
※県全域の脳血管疾患死亡率は人口 1万対 10である
重点支援地域における脳血管疾患予防対策を計画した。
効果が大きく、実現可能性を考慮した栄養・食生活分野の取組である。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
K県の食塩の供給源は、1位調味料、2位魚介加工品、3位パンです。
人口の多い重点支援地域で、多くの住民に届き、地元企業も参加する対策委員会の体制を生かせる取組を選びます。
【選択肢別解説】
1:× パンフレットの全戸配布は多くの世帯に届きますが、知識を伝えるだけでは行動の変化につながりにくいです。
効果は小さいと考えられます。
2:× ホームページは、自ら閲覧する人にしか届きません。
住民全体への効果は小さいです。
3:○ 地元のスーパーや食料品店で減塩の調味料、魚介加工品、パンなどの販売を促進すると、住民が日常の買い物で自然に減塩できます。
食塩の主な供給源に働きかける食環境の整備で、地元企業との連携により実現可能性も高いので最も適切です。
4:× 戸別訪問による塩分濃度の測定と指導は、一人ひとりへの効果は期待できます。
しかし人口20万人の地域で行うには多くの人手と時間が必要で、実現可能性が低いです。
【ポイント】
集団全体のリスクを下げるポピュレーションアプローチでは、健康的な食品を選びやすくする食環境の整備が有効です。
食品の供給源のデータは、取組の対象食品を決める根拠になります。