K 県の健康増進課に勤める管理栄養士である。
K 県の健康増進プランの担当をしている。
K 県は全国の中で、脳血管疾患の SMR(標準化死亡比)が高く、高血圧の有病率が高い。
食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、 1位調味料、 2位魚介加工品、 3位パンである。
これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。
表は、K 県北部地域の人口と脳血管疾患 SMR である。
表 K 県北部地域の人口と脳血管疾患 SMR
地域 1:人口 210,000人/SMR 105
地域 2:人口 200,000人/SMR 120
地域 3:人口 50,000人/SMR 130
地域 4:人口 10,000人/SMR 150
県全域:人口 1,500,000人/SMR 100
※県全域の脳血管疾患死亡率は人口 1万対 10である
県全体の脳血管疾患死亡率低下を目標に対策を進めることになった。
課題の重要性と県全体への影響を考慮して重点支援地域を決めた。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答2
解説
正解は2です。
県全体の脳血管疾患死亡率を下げるには、死亡数、とくに県平均を上回る死亡(過剰死亡)が多い地域を重点的に支援すると効果が大きくなります。
表の人口とSMR(標準化死亡比)から、各地域の死亡数の目安を求めて比べます。
【計算】
県全域の死亡率は人口1万対10なので、SMR 100の場合の死亡数は人口1万人当たり10人です。
地域1:21万人×10/1万×1.05=約221人(県平均を上回る分は約11人)です。
地域2:20万人×10/1万×1.20=約240人(県平均を上回る分は約40人)です。
地域3:5万人×10/1万×1.30=約65人(県平均を上回る分は約15人)です。
地域4:1万人×10/1万×1.50=約15人(県平均を上回る分は約5人)です。
【選択肢別解説】
1:× 地域1は人口が最も多いですが、SMRは105で県平均に近い値です。
県平均を上回る死亡は約11人と少なく、重点支援の効果は小さいです。
2:○ 地域2はSMRが120と高く、人口も多いため、死亡数も県平均を上回る死亡も最も多い地域です。
課題の重要性と県全体への影響の両方から、最も適切です。
3:× 地域3はSMRが130と高いですが、人口が5万人と少ないため、県平均を上回る死亡は約15人です。
県全体への影響は地域2より小さいです。
4:× 地域4はSMRが150と最も高いですが、人口が1万人と少なく、県平均を上回る死亡は約5人です。
県全体の死亡率への影響は最も小さいです。
【ポイント】
SMRは地域の課題の大きさを示しますが、県全体への影響は人口の規模を掛け合わせて考えます。
重点地域の選定では、比率と実数の両方を見ることが大切です。