K 健康保険組合に勤務する管理栄養士である。
糖尿病予防教室を担当している。
次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。
研究結果(図)の解釈である。
正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答1・5
解説
正解は1と5です。
図は、食物繊維の摂取源ごとに、摂取量が多い人の糖尿病発症の相対危険と95%信頼区間を示しています。
相対危険が1より小さいと発症しにくく、1より大きいと発症しやすいことを意味します。
ただし、95%信頼区間が1をまたぐ場合は、統計的に有意な関連があるとはいえません。
【図の読み取り】
穀類は、相対危険が約0.67で、信頼区間は約0.62〜0.72です。
区間全体が1より小さいので、有意に発症が少ないといえます。
果実類は、相対危険が約0.96で、信頼区間は約0.88〜1.04です。
区間が1をまたぐので、有意な関連はありません。
野菜類は、相対危険が約1.05で、信頼区間は約0.94〜1.15です。
区間が1をまたぐので、有意な関連はありません。
【選択肢別解説】
1:○ 穀類由来の食物繊維は、相対危険が約0.67で、信頼区間の全体が1より小さくなっています。
摂取量が多いと糖尿病の発症率が低くなるといえます。
2:× 果実類の相対危険は約0.96で1より小さく、信頼区間も1をまたいでいます。
発症率が高くなるとはいえません。
3:× 果実類の相対危険は1より小さいものの、信頼区間が約0.88〜1.04で1をまたいでいます。
統計的に有意ではないため、発症率が低くなるとはいえません。
4:× 野菜類の相対危険は約1.05ですが、信頼区間が約0.94〜1.15で1をまたいでいます。
発症率が高くなるとはいえません。
5:○ 野菜類の信頼区間は1をまたいでおり、摂取量と糖尿病の発症との間に有意な関連は認められません。
正しい解釈です。
【ポイント】
相対危険の点推定値が1から離れていても、信頼区間が1をまたいでいれば「関連があるとはいえない」と解釈します。