K 健康保険組合に勤務する管理栄養士である。
糖尿病予防教室を担当している。
次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。
図は、リーフレットに引用することに決めたコホート研究の結果である。
図中の「95% 信頼区間」についての説明である。
正しいのはどれか。
2つ選べ。
正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
図は、食物繊維の摂取量が多い人の、少ない人と比べた糖尿病発症の相対危険と、その95%信頼区間を示しています。
95%信頼区間は、研究で得られた推定値(ここでは相対危険)の不確かさを示す範囲です。
同じ方法で研究を何度も繰り返して信頼区間を計算すると、そのうち約95%の区間が真の値を含む、という意味をもちます。
【選択肢別解説】
1:× 信頼区間は、調査対象者一人一人の値がどの範囲に分布するかを示すものではありません。
集団全体の相対危険という推定値の不確かさを示す範囲です。
2:× 信頼区間は、母集団の人々の値が分布する範囲でもありません。
母集団における真の相対危険を推定するための範囲です。
3:○ 同じ研究を100回繰り返して100個の信頼区間を求めると、そのうち約95回は真の値を含むと考えられます。
この考え方を表した記述として正しいと判断します。
4:○ 対象者数を増やすと、推定値のばらつき(標準誤差)が小さくなります。
その結果、信頼区間の幅は狭くなるため、正しい記述です。
5:× メタアナリシスでは、各研究の推定値を、精度(対象者数など)に応じて重み付けして統合します。
信頼区間を単純に平均して求めるのではありません。
【ポイント】
相対危険の95%信頼区間が1をまたがなければ、統計的に有意な関連があると判断します。
信頼区間の幅が狭いほど、推定の精度が高いことを表します。