正答2
解説
正解は2です。
脂質異常症の病型ごとの栄養管理を問う問題です。
どの脂質が高い(低い)かによって、控える栄養素と勧める生活習慣が異なります。
【選択肢別解説】
1:× 高カイロミクロン血症では、食事の脂質がカイロミクロンの材料になります。
脂質エネルギー比率を30%E以上に増やすのではなく、15%E以下程度まで厳しく制限します。
2:○ 飽和脂肪酸は、肝臓のLDL受容体の働きを弱めて血中LDLコレステロールを上昇させます。
そのため高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取を控えます。
3:× 食物繊維、とくに水溶性食物繊維は、胆汁酸の再吸収を妨げてLDLコレステロールを下げる働きがあります。
10g/日以下に制限するのではなく、多くとるよう勧めます。
4:× 有酸素運動には、HDLコレステロールを増やす効果があります。
低HDLコレステロール血症では、有酸素運動を控えるのではなく積極的に勧めます。
5:× 高トリグリセリド血症で控えるのは、アルコール、糖質(とくに果糖やショ糖)、エネルギーの過剰摂取です。
水分摂取量を制限する必要はありません。
【ポイント】
高LDLコレステロール血症では飽和脂肪酸とコレステロールを控え、食物繊維を増やします。
高トリグリセリド血症ではアルコールと糖質を控え、高カイロミクロン血症では脂質そのものを強く制限します。