K 小学校に勤務する管理栄養士である。
養護教諭と学級担任から、A さんの肥満改善について相談があった。
A さんは、10歳 4か月、男児。
身長 149 cm、体重 58.0 kg、肥満度 39.5%。
入学時からの身長、体重測定データを、成長曲線上に整理した(図)。
養護教諭の依頼により、A さんの母親と面接することとなった。
初回面接でまず行うべきことである。
最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
成長曲線から、A さんの体重はこの1年間で急に増加し、肥満度39.5%の中等度肥満に達したことがわかります。
身長はほぼ97パーセンタイル曲線に沿って順調に伸びており、それまでの体重も身長に見合っていました。
初回面接では、急な体重増加の原因を探るための情報収集と、母親との信頼関係づくりが優先です。
【選択肢別解説】
1:× 中等度肥満であり、合併症の確認などで受診が必要になる場合はあります。
しかし原因も把握しないうちに受診だけを勧めると母親が不安や反発を感じやすく、初回面接でまず行うことではありません。
2:× 主食を半分にする指導は、成長期の子どもに必要なエネルギーや栄養素の不足を招くおそれがあります。
原因を把握する前に一方的な食事制限を指導するのは不適切です。
3:× 運動量を増やす指導も、生活状況を確認しないまま行うと実行につながりにくくなります。
初回面接でまず行うことではありません。
4:○ 体重が急に増えたこの1年間に、食事・間食・運動・生活リズムや家庭環境などに変化がなかったかを聞き取ります。
原因を把握することがその後の具体的な支援計画の基礎になるため、最も適切です。
【ポイント】
成長曲線で体重が急に上向いた時期があれば、その時期の生活の変化を探るのが基本です。
小児肥満の支援は、成長を妨げないよう、家族と協力して生活習慣を整えることが中心になります。