K 小学校に勤務する管理栄養士である。
養護教諭と学級担任から、A さんの肥満改善について相談があった。
A さんは、10歳 4か月、男児。
身長 149 cm、体重 58.0 kg、肥満度 39.5%。
入学時からの身長、体重測定データを、成長曲線上に整理した(図)。
成長曲線に基づくアセスメント結果である。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答4
解説
正解は4です。
成長曲線では、身長と体重がそれぞれどのパーセンタイル曲線に沿って推移しているかを読み取ります。
図では、身長は6歳後半の約128 cmから10歳4か月の149 cmまで、ほぼ97パーセンタイル曲線に沿って伸びています。
体重は、6歳後半の約28 kgから9歳過ぎの約42 kgまで、90〜97パーセンタイルの間をほぼ平行に推移しています。
しかし9歳過ぎから急に上向き、97パーセンタイル曲線を越えて、10歳4か月で58 kgに達しています。
【選択肢別解説】
1:× 9歳過ぎまでは、身長と同じような順位で体重が増えていました。
しかしこの1年間は、身長の伸びが一定なのに体重だけが急増しており、身長に見合った増加ではありません。
2:× 入学時は身長が97パーセンタイル付近と高く、体重もそれに見合った90〜97パーセンタイルの間にありました。
身長に比べて体重が過剰ではないため、入学時点で肥満であったとは読み取れません。
3:× 入学後9歳過ぎまでは、体重はほぼ同じパーセンタイル帯を平行に推移しています。
肥満が徐々に進んだのではなく、最近1年間で急に進行しています。
4:○ 体重はこの1年間で約42 kgから58 kgへと急増し、パーセンタイル曲線を横切って上昇しています。
現在の肥満度39.5%は中等度肥満(30%以上50%未満)に当たり、この1年間で中等度肥満に達したと判断できます。
5:× 発育スパートを迎えると、身長の伸びが加速して身長曲線が上向きに曲がります。
この児の身長は97パーセンタイル曲線に沿って一定の傾きで伸びており、スパートは認められません。
【ポイント】
成長曲線では、パーセンタイル曲線を横切るような変化に注目します。
学童の肥満度は、20%以上30%未満が軽度、30%以上50%未満が中等度、50%以上が高度肥満です。