透析患者の栄養管理に関する記述である。
に入る正しいものの組合せはどれか。
1つ選べ。
58歳、男性。
身長 165 cm、標準体重 60 kg、ドライウエイト 61 kg。
週 3回の血液透析治療を行っている。
1日当たりの摂取量を水分 900 mL、 エネルギー
a kcal、たんぱく質 b g、リン c mg とした。
a b c
正答4
解説
正解は4です。
血液透析患者の栄養量は、日本透析医学会「慢性透析患者の食事療法基準」(2014年版)に沿って設定します。
エネルギーとたんぱく質は標準体重1 kg当たりで計算し、リンはたんぱく質量から求めます。
【計算】
エネルギー=30〜35 kcal×標準体重60 kg
=1,800〜2,100 kcal/日
たんぱく質=0.9〜1.2 g×標準体重60 kg
=54〜72 g/日
リン=たんぱく質(g)×15 mg以下
=60 g×15 mg=900 mg/日以下
【選択肢別解説】
1:× エネルギー1,500 kcalは、基準の1,800〜2,100 kcalを下回ります。
たんぱく質40 gも54 g未満で不足し、低栄養を招くおそれがあります。
2:× たんぱく質60 gとリン900 mgは適切ですが、エネルギー1,500 kcalが不足しています。
3:× エネルギー2,000 kcalは適切ですが、たんぱく質40 gは基準を下回ります。
リン600 mgは、たんぱく質40 gに合わせた値で、たんぱく質不足と一体の誤りです。
4:○ エネルギー2,000 kcal、たんぱく質60 g、リン900 mgは、いずれも基準の範囲内です。
5:× リン1,200 mgは、たんぱく質60 gに対する上限の900 mgを超えています。
高リン血症を招くため不適切です。
【ポイント】
透析患者では、たんぱく質を保存期より多めに設定する点が特徴です。
リンは「たんぱく質(g)×15 mg以下」と、たんぱく質量に連動させて覚えましょう。