正答5
解説
正解は5です。
末梢静脈栄養(PPN)は細い末梢静脈を使うため、浸透圧や濃度の高い輸液は投与できません。
中心静脈栄養(TPN)は太い中心静脈を使うため、高濃度の糖を含む高カロリー輸液を投与できます。
【選択肢別解説】
1:× 末梢静脈栄養で投与できるエネルギー量は、1日1,000 kcal程度が上限です。
2,000 kcalを投与するには中心静脈栄養が必要です。
2:× 末梢静脈から投与できる輸液の浸透圧は、血漿浸透圧のおよそ3倍までです。
5倍の濃度では静脈炎を起こしやすくなります。
3:× 末梢静脈栄養に用いるアミノ酸加糖電解質液のアミノ酸濃度は、3%程度です。
30%という高濃度の溶液は末梢静脈からは投与できません。
4:× 出題当時、中心静脈栄養の基本輸液剤や微量元素製剤にはセレンは含まれていませんでした。
そのため長期の中心静脈栄養では、セレン欠乏に注意が必要とされていました。
5:○ 中心静脈栄養では大量のブドウ糖を投与するため、糖の代謝にビタミンB1が多く使われます。
ビタミンB1が不足すると乳酸アシドーシスやウェルニッケ脳症を起こすため、投与が必要です。
【ポイント】
TPN施行時のビタミンB1欠乏による乳酸アシドーシスは、重大な合併症として繰り返し出題されます。
なお、セレンの注射製剤はその後わが国でも使えるようになっています。