正答5
解説
正解は5です。
腸疾患ごとに、何を制限し何を補うかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 潰瘍性大腸炎で制限するのは、水溶性食物繊維ではなく不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維は腸管を刺激するため、活動期には控えます。
2:× クローン病でアミノ酸は制限しません。
アミノ酸を窒素源とする成分栄養剤は、クローン病の栄養療法の中心です。
制限するのは脂質や不溶性食物繊維です。
3:× 短腸症候群で糖質は制限しません。
吸収面積が減ってエネルギーが不足しやすいため、糖質を主なエネルギー源として確保します。
4:× イレウスでは輸液量を制限しません。
腸管内に水分が貯留して脱水になりやすいため、絶飲食のうえで十分な輸液を行います。
5:○ たんぱく質漏出性胃腸症では脂質を制限します。
腸リンパ管拡張症などでは長鎖脂肪酸の吸収でリンパ流が増え、たんぱく質の漏出が増えるためです。
脂質は中鎖脂肪酸で補い、たんぱく質は十分に与えます。
【ポイント】
中鎖脂肪酸はリンパ管を通らず門脈から吸収されるため、リンパ管に負担をかけません。
炎症性腸疾患では「不溶性食物繊維と脂質を控える」が基本です。