正答3
解説
正解は3です。
経腸栄養法で用いる栄養剤の分類と、投与時の合併症への対応を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× ミキサー食は、人工濃厚流動食ではなく天然濃厚流動食に含まれます。
人工濃厚流動食は、半消化態栄養剤・消化態栄養剤・成分栄養剤のように成分を調整してつくられたものです。
2:× 小腸切除例の適応判断には、残存腸管の長さが含まれます。
残存小腸が短いほど吸収能が低く、経腸栄養だけで栄養を維持できるかの判断材料になるためです。
3:○ 開始時の投与速度は、50 mL/時以下とします。
腸管に急に負荷をかけると下痢や腹部膨満を起こすため、低速から始めて徐々に速度を上げます。
4:× 下痢が生じた場合は、投与速度を速めるのではなく遅くします。
あわせて栄養剤の濃度や温度、細菌汚染の有無も確認します。
5:× 脱水が生じた場合、血清尿素窒素値は低下ではなく上昇します。
循環血液量が減って腎血流が低下し、尿素窒素の排泄が減るためです。
【ポイント】
経腸栄養の合併症で最も多いのは下痢で、まず投与速度と濃度を見直します。
脱水の指標として、血清尿素窒素とクレアチニンの比(BUN/Cr比)の上昇も重要です。