正答1
解説
正解は1です。
輸液製剤の組成や、静脈栄養の投与経路・合併症についての基本を問う問題です。
【計算】
生理食塩液は0.9%の塩化ナトリウム溶液で、1 L当たり9 gの塩化ナトリウムを含みます。
塩化ナトリウムの式量は58.5です。
9 g÷58.5 g/mol=0.154 mol=154 mmol
ナトリウムは1価なので、154 mEq/Lとなります。
【選択肢別解説】
1:○ 生理食塩液のナトリウム濃度は154 mEq/Lです。
0.9%の塩化ナトリウム溶液から上の計算のとおり求められます。
2:× 出題当時の高カロリー輸液製剤や微量元素製剤には、クロムは含まれていません。
国内の微量元素製剤に含まれるのは、鉄・マンガン・亜鉛・銅・ヨウ素です。
3:× 中心静脈栄養法と経腸栄養法は併用できます。
少量でも腸管を使うことで、腸粘膜の萎縮を防ぐ効果が期待できます。
4:× 脂肪乳剤は末梢静脈から投与できます。
浸透圧が血漿に近く、末梢静脈栄養でもエネルギー補給に用いられます。
5:× ビタミンB1欠乏で起こるのは、代謝性アルカローシスではなく乳酸アシドーシス(代謝性アシドーシス)です。
ビタミンB1はピルビン酸脱水素酵素の補酵素で、不足するとピルビン酸が乳酸へ流れるためです。
【ポイント】
高カロリー輸液では、ビタミンB1を必ず添加して乳酸アシドーシスを予防します。
生理食塩液のナトリウム154 mEq/Lは、計算でも導けるようにしておきます。