正答2
解説
正解は2です。
食道の解剖と、食道の代表的な疾患の特徴を問う問題です。
疾患ごとの成因と、わが国での発生の特徴を押さえておく必要があります。
【選択肢別解説】
1:× 食道は、胃の幽門ではなく噴門につながります。
幽門は胃の出口で、十二指腸につながる部分です。
2:○ 胃食道逆流症の原因には、食道裂孔ヘルニアがあります。
胃の一部が横隔膜の食道裂孔から胸腔側へ脱出すると、逆流を防ぐ仕組みが弱まり胃酸が逆流しやすくなるからです。
3:× 食道アカラシアでは、器質的な狭窄はみられません。
下部食道括約筋が弛緩しないために起こる機能的な通過障害です。
4:× 食道静脈瘤の成因は、胆石症ではなく門脈圧亢進症です。
肝硬変などで門脈の圧が高まり、血液が食道の静脈へ迂回して静脈が太く拡張します。
5:× わが国の食道がんは、腺がんではなく扁平上皮がんの頻度が高いです。
9割以上を扁平上皮がんが占め、飲酒と喫煙が大きな危険因子です。
【ポイント】
欧米ではバレット食道を背景とした腺がんが増えていますが、わが国では扁平上皮がんが大部分です。
食道静脈瘤は肝硬変の重要な合併症で、破裂すると大出血を起こします。