正答2
解説
正解は2です。
妊娠高血圧症候群の栄養管理を問う問題です。
出題当時は、日本産科婦人科学会の「妊娠中毒症の生活指導及び栄養指導」(1998年)の基準が用いられていました。
【選択肢別解説】
1:× エネルギーは40 kcal/kgではありません。
非妊娠時BMI 24以下の場合は「理想体重×30 kcal+200 kcal」、24を超える場合は「理想体重×30 kcal」とします。
2:○ たんぱく質は理想体重×1.0 g/日とします。
過剰なたんぱく質は腎臓への負担になるため、適量にとどめます。
3:× カリウムは制限しません。
カリウムはナトリウムの排泄を促すため、腎機能に問題がなければ制限の必要はありません。
4:× 食塩は3 g/日未満ではなく、7〜8 g/日程度とします。
極端な塩分制限は循環血液量を減らし、かえって病態を悪化させるおそれがあります。
5:× 水分を一律に500 mL/日とすることはありません。
水分は原則として制限せず、1日尿量が500 mL以下の場合や肺水腫がある場合に「前日尿量+500 mL程度」に制限します。
【ポイント】
妊娠高血圧症候群の栄養管理は「エネルギーの過剰を避ける」「食塩は7〜8 g/日程度(極端な制限はしない)」「たんぱく質は理想体重×1.0 g」が基本です。
予防には、カルシウムや動物性たんぱく質、ビタミンを十分にとることも勧められています。