正答3
解説
正解は3です。
神経性食欲不振症(神経性やせ症)は、やせ願望や肥満への恐怖から極端な摂食制限を行う摂食障害です。
診断の目安には、出題当時の厚生省研究班の診断基準が用いられていました。
【選択肢別解説】
1:× 好発年齢は中高年期ではなく、思春期から青年期(10〜20歳代)の女性です。
2:× 診断基準の体重減少は10%ではなく、標準体重の-20%以上のやせです。
3:○ 無月経は神経性食欲不振症の主要な症状の一つです。
低栄養により視床下部・下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌が低下するためです。
4:× 高カリウム血症ではなく、低カリウム血症がみられます。
自己誘発性嘔吐や下剤・利尿薬の乱用でカリウムが失われるためです。
5:× 栄養療法を2,400 kcal/日から始めるのは危険です。
急な栄養投与はリフィーディング症候群(低リン血症、心不全など)を招くため、低いエネルギー量から開始し、段階的に増やします。
【ポイント】
神経性食欲不振症の栄養療法では、リフィーディング症候群の予防が最優先です。
低カリウム血症・低リン血症の補正と、徐脈・低体温などの身体合併症の管理も重要です。