正答4
解説
正解は4です。
合併症のない高血圧患者の生活習慣の修正を問う問題です。
出題当時の「高血圧治療ガイドライン2009」では、減塩、野菜・果物の積極的摂取、飽和脂肪酸の制限、減量、有酸素運動、節酒、禁煙が示されています。
【選択肢別解説】
1:× 勧めるのは無酸素運動ではなく有酸素運動です。
無酸素運動(強い筋力運動など)は運動中に血圧を急上昇させるため、高血圧患者には適しません。
2:× カルシウムは制限するのではなく、十分に摂取します。
カルシウム摂取量が少ないと血圧が上がりやすいことが知られています。
3:× 飽和脂肪酸は摂取を勧めるのではなく、控えます。
飽和脂肪酸とコレステロールの摂取を控え、魚(n-3系脂肪酸)を積極的にとることが推奨されています。
4:○ カリウムにはナトリウムの尿中排泄を促し、血圧を下げる作用があります。
合併症がなく腎機能が保たれていれば、3,500 mg/日程度の摂取は適切です。
世界保健機関(WHO)も、成人に3,510 mg/日以上の摂取を推奨しています。
5:× 食物繊維5 g/1,000 kcalは少なすぎます。
日本人の食事摂取基準(2010年版)の目標量は成人男性19 g/日以上、女性17 g/日以上で、5 g/1,000 kcalでは1日2,000 kcalでも10 gにしかなりません。
【ポイント】
カリウムの積極的摂取は、腎機能障害がある場合には高カリウム血症の危険があるため勧めません。
「合併症のない」という条件が、カリウムを積極的にとってよい根拠になっています。