正答3
解説
正解は3です。
脂質異常症の病型ごとの栄養管理を問う問題です。
出題当時の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年版」に沿って判断します。
【選択肢別解説】
1:× 高トリグリセリド血症では、n-3系多価不飽和脂肪酸を制限するのではなく、積極的に摂取します。
EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)には、肝臓でのトリグリセリド合成を抑える作用があります。
2:× 水溶性食物繊維は制限するのではなく、積極的に摂取します。
糖や脂質の吸収を緩やかにし、血清脂質の改善に役立ちます。
3:○ 高カイロミクロン血症では、脂肪エネルギー比率を15%以下に制限します。
カイロミクロンは食事中の脂肪から腸管でつくられるため、脂肪摂取の制限が治療の中心になります。
4:× 高LDLコレステロール血症では、コレステロール摂取を750 mg/日以下ではなく、200 mg/日未満に制限します。
5:× トランス脂肪酸はLDLコレステロールを上げ、HDLコレステロールを下げます。
低HDLコレステロール血症では、摂取を多くするのではなく減らします。
【ポイント】
高トリグリセリド血症では、アルコール・糖質(特に果糖やショ糖)の過剰摂取の制限とn-3系脂肪酸の摂取が基本です。
高LDLコレステロール血症では、飽和脂肪酸とコレステロールの制限が中心です。